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盲目外道やる夫──地獄の千両箱二つ目(R18) 第十二話

214 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:23:05 ID:gGEwn8Y6 [1/47]


           ____
         /       \
        /   ─     ―
      /     ( ─)  (─)'   店の人間はすぐに番所に駆け込んできたんでしょう。
      |         (__人__)  |   何か手掛かりになるものはありませんかね。
      \        ` ⌒´ /
      /       ー‐  '


           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \
      /  .<●>::::::<●>  \
      |    (__人__)     |  荒らされてなけりゃ、あるいは何か残ってるかもな。
      \    ` ⌒´    /  タメタチ夫が何か持ってるかもしれねえ。
       /,,― -ー  、 , -‐ 、
      (   , -‐ '"      )
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l

215 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:23:36 ID:gGEwn8Y6 [2/47]



,-‐ 、     l   ',                          ,'   !     ,r‐-、
、   ヽ、   ',   !                              i   ,'    /   ,r'
. ヽ   \   ト-"',                         ,'‐-イ   ,t'   ,r'
  ヾ‐-'" \  ',_  ',                        ,'  l  /`‐- /
    \、_,, '\ i`゛ ',                       ,' `''',' /`、_, r'
 、     ヽ  ヾj _,`ヽ                     / -、_,!,イ   /    ,
  `ノ''、‐-` ニ,-     ヽ                    /    -=ニ'ヽ_,-‐ヾ´
. -"-,,ノ_  ,       ノ\                     /<      、   !,, -ゝ‐
     `ノ'    ィ -‐'"  \                 /   ` ‐、    ヽr'"´
  _, -'"´ ,   /  '!     ` 、         ,   '     !  \    ``‐-、_
 ̄ _,,,-‐''´ ``''ヽ-‐"⌒`""゛ヽ,ィ ´⌒ヽ、     /"" ',_,r'"``゙"゛`‐-´⌒``‐-- =,,_``
 ´                `‐- 、_ノ    !、_ -''´´               `



  ______
 <ー\ヾiγ/rニミ
.  \ヾヽリ川//γ
   /  ー  ‐\
   |   ( ◎) ( ◎)
   |     (__人__)
   | ∴∵ `i  i´ノ
   |   . ┃`⌒ }
   ヽ    ┃  .}
    ヽ     ノ
   /      ヽ
  /         ヽ,


┌────────────────────────────────┐
│オプーナがタメタチ夫の懐を探ってみる。だが、何も出てはこなかった。    .│
│文字通り、何もだ。                                  ....│
└────────────────────────────────┘

216 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:24:06 ID:gGEwn8Y6 [3/47]



         / ̄\
        |     |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \
      /  u   ノ  .\  
    /      u <●>:::::::\  どういうことだ。腰にも懐にも十手すら見当たらねえぞ?
    |         (__人__)|
     \ /⌒)⌒)⌒)` ⌒//⌒)⌒)⌒)
    ノ  | / / /   (⌒) ./ / /
  /´    | :::::::::::(⌒)  ゝ  ::::::::::/
 |    l  |     ノ  /  )  /
 ヽ    ヽ_ヽ    /'   /    /
  ヽ __     /   /   /



         ____
        /― ― \
      /(─)  (─) \   十手すら見当たらねえんですか。
     /   (__人__)     \  こいつはちょいとおかしな話だ。
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ

217 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:24:42 ID:gGEwn8Y6 [4/47]



          ____
        /      \
       ─   ─    \
      (─)  ( ─)      \  岡っ引きにとっちゃ、十手は命の次に大事なもんだ。
      | (_人__)        |  まあ、こいつは後回しにしましょうか。
       \` ⌒´       /  次は蔵の中を探してくださいな。
        / ー‐       ヽ
       /            `


            / ̄\
          |     |
           \_/
           __|___
        /      \
       / ─    ─ \  あいよ。
     /   <●>  <●>  \
     |  :::::: (__人__)  :::::: |
      \.    `ー'´    /ヽ
      (ヽ、      / ̄)  |
       | ``ー――‐''|  ヽ、. |
       ゝ ノ      ヽ  ノ  |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

218 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:25:06 ID:gGEwn8Y6 [5/47]



    ;..,       /  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||||i/||||
          /  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/||||/|i||||/
            | ̄ ̄|||||/||||/||||/| ̄ ̄|||||/||||/||||/| ̄ ̄|||||/||||/||||/|||||i/
       ;:.;.  |    |/||||/||||/|||||    |/||||/||||/|||||    |/||||/||||/||||/
            |    |||||/||||/||||/|    |||||/||||/||||/|    |||||/||||/||||/
            |    |/||||/||||/  |    |/||||/||||/  |    |/||||/||||/      ,
  ;;:.,       |    |||||/||||/    |    |||||/||||/    |    |||||/||||/      /
            |    |/||||/      |    |/||||/      |    |/||||/      /
            |    |||||/        |    |||||/        |    |||||/       /||  /
        #;   |__|/          |__|/          |__|/       /  ||/

┌──────────────────────────────┐
│蔵の内部をふたりが手分けして探っていく。                  │
│オプーナが舐めまわすように、棚を上から下まで念入りに調べた。    .│
│念入りに調べてみたが、がめぼしい物は何も見つからない。      .....│
│やる夫が雑穀の入った俵に手を突っ込んでガサごソとかき回す。     │
└──────────────────────────────┘

219 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:25:31 ID:gGEwn8Y6 [6/47]



┌─────┐
│半刻後    │
└─────┘

       / ̄\
       |     |
        \_/
        __|__
     /      \ ( ;;;;(
    /   _ノ ,、ヽ、_\) ;;;;) 
  /   ;;;(○)::::::(○/;;/  やる夫の市さん、とんでもねえもんを見つけたぜ。
  |    :;:, (__人__) l;;,´|
  \.  ∩  |++++━・/
,,.....イ ヽ .|| `ー‐´ /-、.
:   | 'f「| |^ト、__ ノ .| ヽ i
    | |:. ::  ! }__)\,|  i |
    >.ヽ  ,イハ  |   ||

┌─────────────────────────────────┐
│棚の裏側に置かれていた空箱の脇から、オプーナはとある物を見つけた。    .│
└─────────────────────────────────┘

                / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄../i
          /              /::::::|
         /               /:::::::::::.|
           i ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄i:::::::::::::::::|
           |          ......::::::::::|:::::::::::::::::|
           |       .......::::::::::::::|:::::::::::::::::|
     . . .. ..:.:::|   l二二:: 二 i.:::::::::|::::::::::::/::..
  . . : :..:..:.:.:::::::|    ...:::::::::::::::::::::::::::::|::::::/::::.:.:.:.
     ...:.:.:::::|________|/::::::::.:.:..

220 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:26:02 ID:gGEwn8Y6 [7/47]



           ____
         /      \
        /  ─    ─\
      /    (─)  (─) \  何を見つけたんですか?
      |     (__人__)   |
       \     ` ⌒´   ,/
      ノ      ー‐   \



        / ̄\
          |    |
        \_/
          |
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \  いりこ(干しナマコ)さっ!
    /   ⌒   ⌒   \
    |    (__人__)     |
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ .\─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ__

221 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:26:28 ID:gGEwn8Y6 [8/47]



    ,..-‐ ―- ... _               
   r´          ` ‐- ._      
  ヽ.                ` ‐- ‐-
.   ゝn,..、_                :   
       ´゙`'^!‐r.y,._          : . . . -
              ´~!'^yy-,._        .}
                    ゙'^y-n、,_  ,㎜}
                         `'''''.'.'.'

┌────────────────────────────────┐
│当時の江戸では干しナマコ、干しアワビ、フカヒレを俵物三品と称した。     │
│唐人(中国人)との貿易には金銀等の貴金属以外にもこうした贅沢品、     │
│高級食材が品物の代金代わりとして支払われていたのだ。            │
└────────────────────────────────┘



       ,.f"ミミヾ、
     f";;;;ノ^〃=ミミ;、、
    ノ彡リノ/   中 \
    |リ||リ/  ─   ─ \
    (川/   (●) (●) \  干しアワビとフカヒレは同じ重さの金と同じ価値があるあるよ。
    ||ト|     /_人_\   |
    iリ\   §` ⌒´§ ,/
      /      | | |   ヽ
     /   _   | | |   ヽ
     丶     ̄| ̄|| ̄| ̄  )
      丶____|_||_|_ ノ

┌──────────────────────────────────────┐
│唐ではこの三品を「参・鮑・翅」と称し、これらの食材を貴重品と物々交換していた。     ..│
│長崎ではこれを代物替えと呼び、江戸時代ではポピュラーな貿易取引の方法だった。     │
│それだけに抜荷、あるいは出買と呼ばれる密貿易が横行した。                  .│
└──────────────────────────────────────┘

222 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:26:56 ID:gGEwn8Y6 [9/47]



     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (─)  (─) \  穀物問屋にイリコがあるなんざ、こいつもみょうちくりんな話だ。
|       (__人__)    |  これは間違いなく、問屋の主が抜荷をしていますね。
./     ∩ノ ⊃  /   そのイリコ、恐らくはタメタチ夫さんが死ぬ間際に証拠として隠したんでしょう。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /


┌──────────────────────────────┐
│抜荷に厳しい取締を課した幕府は、                      │
│これらの品々を町人の間では食べることも持つことも禁じた。      ...│
│幕府のお触書には「アワビを食べたものは死罪」と書かれている。     │
└──────────────────────────────┘



     , (⌒      ⌒)
   (⌒  (      )  ⌒)
  (             )  )
    (_ヽ_ハ从人_ノ_ノ
          | || | |
       ノ L,l ,|| |、l、
       ⌒:::\:::::/::\
      / <●>::::<●>\
     /    (__人__)   \   大方、タメタチ夫に証拠を掴まれたでっていうの野郎が
     |       |::::::|     |   口封じに殺りやがったんだろうっ!
     \       l;;;;;;l    /l!|  クソっ、大事な俺の手下を殺しやがってっ!
     /     `ー'    \ |i
   /          ヽ !l ヽi
   (   丶- 、       しE |    ドンッ!
    `ー、_ノ       ∑ l、E ノ >
               レY^V^ヽ

223 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:27:24 ID:gGEwn8Y6 [10/47]



         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (─)  (─)  \   しかし、そうなるとなんで一刻殺しなんざ、やったんでしょうね。
    |      (__人__)     |  一刻殺しはそれこそ、熟練の腕を持ってねえと、中々出来るもんじゃねえ。
     \    ` ⌒´    ,/  殺しを依頼するにゃ、かなりの額になりますよ。
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



       ./ ̄\
      |    |
      .\_/      
      __|___        
  ..  /      \     /)
   /   ::::\::::::─\   ( i )))  その場で殺っちまえば、
 ../    <●>:::::<●> .\ / /   オロク(死体)の始末に手間がかかるからじゃねえか?
.. |       (__人__)   |. /    一刻殺しならガイシャは逃げるなりするから、
 /         ` ⌒     /      オロクはある程度離れた場所で見つかるしよ。
/  _         /´
(___)

224 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:27:59 ID:gGEwn8Y6 [11/47]



             ____
           /      \
          / ─    ─ \ 
        /   (─)  (─)  \   それにしちゃ、あまりにも利点が少なくないですか。
        |      (__人__)     |  一刻殺しってのは街中の人混みに紛れて殺せるからいいもんであってね。
        \     ` ⌒´    ,/  この場合は利点よりも不利な点が目立ちます。
 r、     r、/          ヘ
 ヽヾ 三 |:l1             ヽ
  \>ヽ/ |` }            | |
   ヘ lノ `'ソ             | |
    /´  /             |. |
    \. ィ                |  |
        |                |  |



           ____
         /       \
        /      ―   ‐
      /        ( ─)  )   むしろ証拠を掴まれたまんま、蔵の中に逃げ込まれるくらいなら
      |            (__ノ、_)  その場で消しちまったほうがずっといいはずだ。
      \           `_⌒   今回の事件、奉公人、全員がグルってわけでもなさそうですからね。
      /           \

225 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:28:28 ID:gGEwn8Y6 [12/47]



           ____
         /      \
        /  ─    ─\
      /    (─)  (─) \   グルならそもそも、同心なんざ呼びにいきませんよ。
      |     (__人__)   |   グルなら誰も知らねえ内にオロクを始末しちまいますからね。
       \     ` ⌒´   ,/
      ノ      ー‐   \


           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \ 
      /  .<●>::::::<●>  \
      |    (__人__)     |  確かにそうだな。
      \    ` ⌒´    /
       /,,― -ー  、 , -‐ 、
      (   , -‐ '"      )
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l

226 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:29:00 ID:gGEwn8Y6 [13/47]



..      ____
     / ―  -\
.  . /  (─)  (─)
  /     (__人__) \
  |       ` ⌒´   |  一刻殺しを使うなら、まずは握られた弱みを潰して、屋敷内のどこにも逃げ込める場所を
.  \           /   作らないようにして、なおかつ誰が仕掛けたのかバレねえようにしねえといけねえ。
.   ノ         \   それこそ番所に駆け込まれて、喋られれば言い逃れはできませんよ。
 /´            ヽ



         / ̄\
        |     |
          \_/
         _|___
       /     \
      /  ::\:::::::/::\
    /    <●>::::::<●> \  一旦、奉公人たちから聞き込むか。やる夫の市さんはここで待っていてくれ。
     |       (__人__)   |  一刻くらいで戻ってくるからよ。
      \      ` ⌒ ´  ,/
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄
.      |          |

228 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:29:47 ID:gGEwn8Y6 [14/47]



         ____
        /― ― \
      /(─)  (─) \   わかりました。お待ちしておりますよ。
     /   (__人__)     \
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ



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      |____________|



     | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     |_________|

229 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:30:12 ID:gGEwn8Y6 [15/47]


┌─────┐
│一刻後    │
└─────┘


        / ̄\
          |    |
         \_/
           |         /)
       /  ̄  ̄ \    ( i )))
     /  ::\:::/::  \   / /
    /  <●>::::::<●>   \ノ /
    |    (__人__)     | .,/  聞き込んできたぜ。
    \    ` ⌒´    /
    /__       /´
   (___)     /


┌──────────────────────────────┐
│奉公人達から事情を聞き終えたオプーナが蔵の中へと戻ってきた。    │
└──────────────────────────────┘

230 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:30:35 ID:gGEwn8Y6 [16/47]



                             ____
                           /― ― \
                          /(─)  (─) \  それで何かわかりましたか?
                        /   (__人__)     \
                        |    ` ⌒´      | 
                        .\           ./
                         /           \
                       /              \



       / ̄\
       |     |
        \_/
        __|__
     /      \
    /   :::─:::::::─\
  /    <●>:::::<●> \  ああ、奉公人達から話を聞いてみるとよ、
  |       (__人__)   |  どうもタメタチ夫が屋敷に入ってきた所を目撃している人間がいねえみてえなんだ。
  /     ∩ノ ⊃  /
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /___|  |
    \ /___ /

231 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:31:05 ID:gGEwn8Y6 [17/47]



     ,-、:':ヽ              _                ,.:‐、:^ヽ
    ,.:'::::::::::::::::)            ,.:'´:::::::ヽ             ,':::::::::::::::::',
    (::::::::::::::::::::)         ,!::::::::::::::::::i           ,.!:::::::::::::::::::::'、
.   (;:::::::::::::::::::::'、        i:::::::::::::::::::::',         ヽ- 、::::::::::r -:'
   ,.'::::::::::::::::::::::::i、       _,':-':::::::::::::'-.、          ,...::'´:::::::::::`::‐:.、
.  ,'::::::::::::::::::::::::::::::'、       ,:':::::::::::::::::::::::::::::::`:.、        !:::::::::::::::::::::::::::::::::',
.  !::::::::::::::::::::::::::::::_':、.     ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i       i::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
  ,'::::::::::::::::::::::::::::::i     ,'::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!     i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::!
  ,'::::::_::::::::::::::::::;::::::',    !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::',       !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::',
  !::::::',.,':::::::::::::::i'::::::,'     !:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i     i::::::::::::::::::::::::::::i';::::::::',
.  '、::::::::::::::::::::::::::::;:'     i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;!      !::::::::::::::::::::::::::::','、::::::'、
   'i:::::::::::::::::::::::::;'       `;::::::::::::::::::::::::::::::::::::';!::::',.     !::::::::::::::::::::::::::::::i ',::::::;!
    !::::::::::::::::::::::::!       ',::::::::::::::::::::::::::::::::::::_:;::'     ':;::::::::::::::::::::::::::::i !:::::'、
   i:::::::::::::::::::::::;!       !:::::::::::::::::::::::::::::::::::i       i::::::::::::::::::::::::::::i. i::::;' 、!
   ,'::::::::::::::::::::::!         ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::::!         !:::::::::::::::::::::::::::!. !;;;;!
    i:::::::::::::::::::::::i.        ;:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i       i:::::::::::::::::::::::::;'
   i:::::::::::::::::::::;′       .!:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!       i::::::::::::::::::::::::i
    !:::::::::::::::::;'         i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i          !::::::::::::::::::::::;!
    ,!::::::::::::::;'         i::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;!       i::::::::::::::::::::::!
    i:::::::::::::::i          !::::::::::::::::::::::::::::::::::::::_i        i::::::::::::::::::::i
    i:::::::::::::::i         ^ ‐、;::::::::;、;;::::::::i'^´            !:::::::::::::::::::i
.    i:::::::::::::!           i::::::::i. ,.!:::::::i           ',:::::::::::::::::;'
    i:::::::::::i           ,'::::::::;! ';:::::::::'、             i::::::::::::::;:!
      !::::::::::i          ,..:'::::::::::i ';::_::::::::`;        ,..::':::::::::::::::!
     ,':::::::_:::::ヽ        i:::::::::;: '´    ヽ::::::i         !::::::;: '´':;::::::':,
.   ,':::::::;' ';::::::!       ' - '         `       ` '´   '、:;;:'
    !::::;:'
    ` '

┌───────────────────────────┐
│奉公人全員から聞き取りを行なっていると、              │
│皆が口を揃えて「タメタチ夫の姿は見ていない」という。      ..│
│いくらなんでも、ひとりくらいは居るはずだろうと考え、      .....│
│屋敷の人間に訪ねて回ったが帰ってくる台詞は同じだった。    .│
└───────────────────────────┘

232 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:31:30 ID:gGEwn8Y6 [18/47]



      ___
    /─  ─ \
   /(─) (─.) \    誰も見てねえってのも不自然だ。
 /  (__人_,)    \  奉公人が嘘をついてるんじゃないんですか?
 |  l^l^ln ⌒ ´        |  屋敷の蔵の中で岡っ引きの仏が転がってたんだ。
 \ヽ   L         ,/
    ゝ  ノ
  /   /


         ___
      /)/─  ─\
     / .イ '(─)  .(─)\   
  .  /,'才.ミ).  (__人__)   \ 自分の言葉に店の命運がかかってる。
  .  | ≧シ'   ´ ⌒`     | 下手なこと言って、店の屋台骨揺らすわけにゃいかない。
  . \ ヽ           / 奉公人なら誰も本当のことなんぞ喋りませんよ。

233 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:32:08 ID:gGEwn8Y6 [19/47]



      / ̄\
     |     |
      \_/
        |
    / ̄ ̄ ̄ \
   /        \   俺もそれを考えたんだがな。
 /     ::::\:::/:::: \  どうも嘘をついてるようにも思えねえのさ。
 |    < ●>::::::< ●> | 番頭や手代はともかく、丁稚や下女も見てねえっていうんだからよ。
 \     (__人__) / ))
   リ     ` ⌒´/ ̄/ ̄/ チラッ
  (|        /  / と)
  と|       /  /  /



           / ̄\
             |    |
           \_/
             |
         /  ̄  ̄ \
        /  ::\:::/::  \
      /  .<●>::::::<●>  \  誰にも知られずに邸宅に入ってきたってことは
      |    (__人__)     |  当たり前の話だが、家の者が全員寝静まった深夜だ。
      \    ` ⌒´    /  内側からは鍵がかけられてるから、自由にゃ入れねえしな。
       /,,― -ー  、 , -‐ 、
      (   , -‐ '"      )
       `;ー" ` ー-ー -ー'
       l           l

234 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:32:40 ID:gGEwn8Y6 [20/47]



                                                 ____
                                               /      \
                                              /─    ─  \
                                            / (─)  (─)   \
古今東西、人目に触れられたくない話はやばい話と相場が決まってる。|    (__人__)      |
                                            \   ⊂ ヽ∩     <
                                              |  |  '、_ \ /  )
                                              |  |__\  “  /
                                              \ ___\_/



         / ̄\
           |    |
         \_/
           |
       / ̄ ̄ ̄ \
      /   ::\:::/::::\
    /   <●>::::::<●> \  ってなると、やっぱりこいつはユスリだな。
    |     (__人__)    |  タメマチ夫はユスリになるネタを持って真夜中に店に訪れたわけだ。
    \     ` ⌒´   /
       ̄(⌒`::::  ⌒ヽ
        ヽ:::: ~~⌒γ⌒)
         ヽー―'^ー-'
          〉    │

235 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:33:08 ID:gGEwn8Y6 [21/47]



     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (─)  (─) \  十中八九、でっていうが星(犯人)なんでしょうが、証拠がこれだけじゃ心元ねえ。
|       (__人__)    |  イリコだけじゃ、いくらでもシラを切り通されますよ。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



       / ̄\
       |     |
        \_/
        __|__
     /      \
    /   :::─:::::::─\  もう一回、店の周りを見て回るか。
  /    <─>:::::<●> \
  |       (__人__)   |
  /     ∩ノ ⊃  /
  (  \ / _ノ |  |
  .\ “  /___|  |
    \ /___ /

236 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:33:27 ID:gGEwn8Y6 [22/47]



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237 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:33:51 ID:gGEwn8Y6 [23/47]




三三三三三三三三三|   |二二二二二二二二二二二二二二二|   |三三三三三三三三三
三三三三三三三三三|  : :| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|   |三三三三三三三三三
三三三三三三三三三| : :: :|: : : l l : : : : l : : : l : : : : l : : : : : l:::::::::::::|   |三三三三三三三三三
三三三三三三三三三|  : :|: : : | | : : : : | : : : | : : : : | : : ::::::::|:::::::::::::|   |三三三三三三三三三
_三三三三三三三斗≪ ¨ : |: : : | | : : : : | : : : | : : : : | : :::::::::::::::::::::::::|   トミ三三三三三三三三
. . . . . . . .  . ≪  ≫      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\` ≪   ≫ . . . . . : : : : : ::::::
..: : : :. ≪   ≫    /                   ',_     \  ≪  :≫:.:.:.:.:.:.:..:.:.::::::::::::::::
: : : : : : : :≫} {               __/_ _        _',_      \  `≪   : : : : : ::::::::::::::::::::::::
: : : : ≫      /  _     __/____  __ _    _ _       ≪ : : : : : : : :: ::::::::::::::::::::::::
: :       _/                /                      \    : :: : : : : : :::::::::::::::::::::::::::::
         / ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄ ̄/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   ̄ ̄


┌──────────────────────────────────┐
│地道に庭をふたりで嗅ぎ回るようにシラミ潰しに探っていくやる夫とオプーナ。  ....│
│敷地は広く、加えてやる夫は盲目だからこういう作業には骨が折れる。        │
└──────────────────────────────────┘

238 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:34:12 ID:gGEwn8Y6 [24/47]



ヾヽ,   _                          _
  `゙''ーl;;i"~"ll"~"li"~"ll"~"li"~"ll"~"li"~"ll"~"li"~"l;;|__,,.. .-
w   ;_/^/^:/^:/^/^/^:/^:/^/^:/^/^:/^:/^/^:/^:/^/_ w
   l;;l/~"li"/"ll"~/li"~/ll"/"li"/"ll"~/li"~/ll"/"~l;;l
w wl;;l(0)(il(0)(il(0)(il(0)(il(0)(;il(0)(il)(0)il(0)(il(0);wl;;|   w
_,..-'''""'i"'" ヽ、              ヽ~""''' ‐- ...,,_
   ヾ     ヾ`'、_             "'ヾ、 ヽ  ヾ

┌────────────────────────────┐
│ふたりが離れと母屋を繋ぐ池にかかった太鼓橋に足を運ぶ。     │
└────────────────────────────┘

        .,,.、,、,,,从仆ミ               ,,、,,、         `"''~
                  ,,、,,、     ,,、,,、
  ,,::::,,::::::::::::::::::;;;,,::::,,:::::::::::::.........
"゙゙~  ~゙゙"''''''"゙゙~  ~゙゙"''''''::;;、,,::::.         `"''~
 ゙~     ::    ::   ゙~   ゙':;::::Wiiiw   
      ::       ゙~   ,,;;"::::  ,,、,,,、        ,,、,,、
゙~       ::   ゙~ キラン  ゙;;.,::::::::...
    ::       ☆   ::  ~゙゙"''i;、::::       ~`"''~          Wiiiw

┌───────────────────────────┐
│すると昼時の強い光に池の底から何かがキラリと反射した。  ....│
└───────────────────────────┘

239 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:34:37 ID:gGEwn8Y6 [25/47]



         / ̄\
        |     |
          \_/
         _|___
       /     \
      /  ::\:::::::/::\
    /    <●>::::::<●> \  おう、ちょっと待ってくれ。
     |       (__人__)   |  池に何かあるみてえだ。
      \      ` ⌒ ´  ,/
.      /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
      |  ,___゙___、rヾイソ⊃
     |            `l ̄
.      |          |



          __
          !¨!
          |: !
          |: !
          |: !
          |;_!
          |l
          |: !
          |: !
          |;_!
         |l
        l: l
        l: l
        !_|
        l: !
        L」
         |l
        l: l
        l: l
        !_|
        l: !
        L」
         |l
        l: l
        l: l
        !_|
        l: !
        L」

┌────────────────────────────────────────────┐
│池の中へ鍵爪のついた捕物縄を垂らし、鉤爪に何かが引っかかると、オプーナが縄を引き上げた。    .│
└────────────────────────────────────────────┘

240 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:35:02 ID:gGEwn8Y6 [26/47]



       / ̄\
       |     |
        \_/
        __|__
     /      \
    /   :::─:::::::─\
  /    <●>:::::<●> \  間違いねえ、こいつはタメマチ夫の十手だ。
  |       (__人__)   |  恐らくは逃げる途中で、こいつを落としたんだろうな。
  /     ∩ノ ⊃  /     ┏━
  (  \ / _ノ |  |     ━━━━━━━
  .\ “  /___|  |
    \ /___ /



        ____
       /    \
.    /          \
.  /    ―   ー  \
  |    (─)  (─)  |  夜だったから、奴さんも十手を見つけられなかったんでしょうね。
.  \    (__人__)  /
.   ノ    ` ⌒´   \
 /´             ヽ

241 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:35:31 ID:gGEwn8Y6 [27/47]



       / ̄\
       |     |
        \_/
        __|__
     /      \ ( ;;;;(
    /   _ノ ,、ヽ、_\) ;;;;)
  /   ;;;(○)::::::(○/;;/
  |    :;:, (__人__) l;;,´|  これで決まったな。今からでっていうと話をつけにいくか。
  \.  ∩  |++++━・/
,,.....イ ヽ .|| `ー‐´ /-、.
:   | 'f「| |^ト、__ ノ .| ヽ i
    | |:. ::  ! }__)\,|  i |
    >.ヽ  ,イハ  |   ||



    / ̄ ̄ ̄\
  /        \
 /    ─   ─ ヽ
 |    (─)  (─) |  いや、念には念を入れねえといけませんよ。
 \  ∩(__人/777/  オプーナ様、私にちょっとした考えがある。
 /  (丶_//// \  一旦、蔵に戻りましょう。

242 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:35:57 ID:gGEwn8Y6 [28/47]



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243 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:36:18 ID:gGEwn8Y6 [29/47]



              _______________
             /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/' \
     ○     /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::/  \ \
 ;;ミゞ,   ||  /;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;:::':::;/____.\ \
 ;;;ヽミゞ;,;||;/;:::':::;:::':::;:::':ノヽ;:::'::ミゞ`;;:ノ;ミゞ;:::':::;::::;:::/.|   蔵   \ \
 ";"ミゞ:; ||, ̄| ̄ ̄ ̄ 彡ヽミゞ:ノミゞ;ノ:;ミ;  ̄ ̄ ̄|   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  .| ̄
 ノミミゞ:; ||,  |  |ニlニ彡ヽミゞ:ノミミゞ;彡 ミ lニl  |     lニlニl   |
 ;;ノ彡ミi ,||ゞ, |  |___l;彡;;i;ヽミゞ;ソミ;;彡::ノミゞゞ__|゙ |     |___l___|゙   |    ;":;;
 ノ;ヽミゞ゙||ミ;;ゝ    ノミヽミゞ;ノミミノノ;;ii;;;ヽミゞ,   |   iニニニニiニニニニi  ;::;;":
 彡|l!:ミゞ||.  |  |ニl'ノ彡ii;ミミヽミゞ;;彡|l::lニlニl  |   i :::┌─||;i:::: i | ||  / ̄
   |l!   ||.  |  |___l___| .|l!   |l! ";:;|l |___l___|゙ |   i ゙ |i:i:i:゙||:|  i | ||   | ̄
 _|l! _||_.|_________lii:____lii:___|l!゙____|__i___|i:i:i:゙||:|_i__| ||___
 _|'ll:,__|_|________,|'ll:,__,|!li,____,|ll:,_________________
 =========================================

┌──────────────────────────────────────────┐
│一度、蔵の中に戻り、二刻ほどすると藏から出て、でっていうのいる離れへとふたりが向かった。   .│
└──────────────────────────────────────────┘

244 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:36:38 ID:gGEwn8Y6 [30/47]



.:.:.:| |.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|||..:.:.:.:.:.:.:|| |.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:┌┐____
.:.:.:| |.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|||.:.:.:.:.:.:0|| |.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/└┘(二),/|
.:.:.:| |.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|||..:.:.:.:.:.:.:|| |.|.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:. |[二二二二]| |
.:.:.:| |.:.:|.:.:.:.:.:.:.:.:.:|||    . || |.|                             ||______.|| |
.:.:.:| |.:.:|      |||    . || |.|                             ||______.|| |
  .| | |◎   .|||..  /,||_|,l,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,||______.|| |
  .| | |    . ||| //..                                  .|[二二二二]|/
  .| | |    . ||' /
  .| | |   //
  .| | |  //
  .| | |//
._| | |/                  /ニYニヽ
./| | |              (ヽ  /( ゚ )( ゚ )ヽ    /)
.  | l/             (((i )/ ::::⌒`´⌒::::\  ( i)))  
./~              /∠_| ,-)___(-,|_ゝ \  それで犯人は誰かわかったんですか、
               ( ___、  |-┬-|    ,__ )  八丁堀の旦那?
                   |    `ー'´   /´
                   |         /

245 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:37:08 ID:gGEwn8Y6 [31/47]



            / ̄\
          |     |
           \_/
           __|___
        /      \
       / ─    ─ \  そのことなんだがな、ちょいとお前さんに話があるんだ。
     /   <●>  <●>  \
     |  :::::: (__人__)  :::::: |
      \.    `ー'´    /ヽ
      (ヽ、      / ̄)  |
       | ``ー――‐''|  ヽ、. |
       ゝ ノ      ヽ  ノ  |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄



     ____
   /      \
  /  ─    ─\   私達と一緒に蔵の中に立ち入って頂きたいんですよ。
/    (─)  (─) \
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

246 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:38:33 ID:gGEwn8Y6 [32/47]



        /ニYニヽ 
   (ヽ   /( ゚ )( ゚ )ヽ  
  (((i ) /::::⌒`´⌒::::\ ようございます、立会いましょう。
 /∠_| ,-)___(-,|___
( ___、  |-┬-|    ,_  )
    |    `ー'´   /´ //
    |            /   ( i)))
                ヽ)

247 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:38:52 ID:gGEwn8Y6 [33/47]



    ;..,       /  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||||i/||||
          /  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/|||ll/  /||||/||||/||||/|i||||/
            | ̄ ̄|||||/||||/||||/| ̄ ̄|||||/||||/||||/| ̄ ̄|||||/||||/||||/|||||i/
       ;:.;.  |    |/||||/||||/|||||    |/||||/||||/|||||    |/||||/||||/||||/
            |    |||||/||||/||||/|    |||||/||||/||||/|    |||||/||||/||||/
            |    |/||||/||||/  |    |/||||/||||/  |    |/||||/||||/      ,
  ;;:.,       |    |||||/||||/    |    |||||/||||/    |    |||||/||||/      /
            |    |/||||/      |    |/||||/      |    |/||||/      /
            |    |||||/        |    |||||/        |    |||||/       /||  /
        #;   |__|/          |__|/          |__|/       /  ||/




<ー\ヾiγ/rニミ
.  \ヾヽリ川//γ
.   /   _ノ   \
   |   ( ◎)(◎)
.  |     (__人__)
   | ∴∵`┃ ⌒´ノ
.   |     ┃   }
.   ヽ        }
    ヽ     ノ 
 ==/    く  
    |     \  
     |    |ヽ、二⌒※

248 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:39:23 ID:gGEwn8Y6 [34/47]



         ____
       /      \
      / ─    ─ \  越前屋さん、この岡っ引きを殺ったのはあんたでしょう。
    /   (─)  (─)  \
    |      (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



            / ニYニヽ
          / (0)(0)ヽ
         /  ⌒`´⌒\
        | ,-)       (- |  突然、何を言い出すんだい?
        | l   ヽ__ ノl |   こいつは聞捨てならない、あたしが殺ったって証拠でもあるんでございますか?
         \  ` ⌒´  /
        /        ヽ
       /           ヽ
       |           | |
       ヽ_|         |丿
         |         |

249 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:39:54 ID:gGEwn8Y6 [35/47]



      / ̄\
     |     |
      \_/
        |
    / ̄ ̄ ̄ \
   /        \
 /     ::::\:::/:::: \    いいか、干しアワビ、イリコ、フカヒレ、
 |    < ●>::::::< ●> |    こいつはお上が町人同士での売買をきつく禁じてるんだ。
 \     (__人__) / )) 売った漁師は死罪、買った商人も死罪と決まってるんだぜ。
   リ     ` ⌒´/ ̄/ ̄/  お前も知らないわけじゃあるめえよ。
  (|        /  / と)
  と|       /  /  /



     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (─)  (─) \   この蔵の中に面白い物が落ちていましたよ。
|       (__人__)    |   中々の上物だ。オプーナ様、見せておあげなさいな。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

250 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:40:25 ID:gGEwn8Y6 [36/47]



        / ̄\
          |    |
        \_/
          |
       /  ̄  ̄ \
     /  \ /  \
    /   ⌒   ⌒   \  ほらよ。
    |    (__人__)     |
    \    ` ⌒´    /   ☆
    /ヽ、--ー、__,-‐´ .\─/
   / >   ヽ▼●▼<\  ||ー、.
  / ヽ、   \ i |。| |/  ヽ (ニ、`ヽ.
 .l   ヽ     l |。| | r-、y `ニ  ノ \
 l     |    |ー─ |  ̄ l   `~ヽ_ノ_


    ,..-‐ ―- ... _               
   r´          ` ‐- ._      
  ヽ.                ` ‐- ‐-
.   ゝn,..、_                :   
       ´゙`'^!‐r.y,._          : . . . -
              ´~!'^yy-,._        .}
                    ゙'^y-n、,_  ,㎜}
                         `'''''.'.'.'

┌─────────────────────┐
│オプーナがでっていうに証拠の品を見せる。    │
└─────────────────────┘

251 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:40:49 ID:gGEwn8Y6 [37/47]



             /ニYニヽ
          / (0)(0)ヽ
         /u⌒`´⌒ \
        | ,-)u   (-、 .|  ……
        | l  ヽ__ ノu l |
         \ ` ⌒´   /
        /        ヽ
       /           ヽ
       |           | |
       ヽ_|         |丿
         |         |

┌──────────────────────────────┐
│でっていうの額からなんとも言えぬような嫌な冷や汗が吹き出す。    .│
└──────────────────────────────┘

252 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:41:12 ID:gGEwn8Y6 [38/47]



         ____
        /― ― \
      /(─)  (─) \   それにねえ、橋の下からタメマチ夫さんの十手が見つかったんですよ。
     /   (__人__)     \  橋を渡らにゃ、離れにゃいけねえはずだ。
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ



      /\Y/ヽ
    / ( 0) (0)ヽ
.  /::::⌒`u ´⌒\
  |::::::::::-) __ (-|   デ、デタラメを抜かすなっ、このド盲っ!
  l::::::::u ヽ|!!il|i|!l|. l |
.  \::   lェェェェ| /
.   /⌒~" ̄, ̄ ̄〆⌒,ニつ
   |  ,___゙___、rヾイソ⊃
   |            `l ̄
   |          |

253 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:41:38 ID:gGEwn8Y6 [39/47]



         ____
       /      \
      / ─    ─ \   一刻殺しはただの偶然だ。狙ってやったわけじゃねえ。
    /   (─)  (─)  \  合口がたまたまタメタチ夫さんの急所から外れただけだ。
    |      (__人__)     | そうでしょう?
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



        / ̄\
.       |     |
        \_/
          |
      / ̄ ̄ ̄\
     / ::\:::/::  \./´`;     観念するんだな、越前屋の。
   /  <●>:::::<●> /   / ,. -、 俺の手元にゃ、タメタチ夫が死ぬ間際に残した血文字で書かれた遺書が
.   |    (__人__) .ァ'   / / / あるんでえ。
   \    ` ⌒´ ァ'/  /''  ∠__,,,...、
    .ヽ    . _.ノ.ノ_   . ´    __.ノ
     /  r'"´    `ヽ    <´
   __| .  `''ーr 、,        ,._ `ヽ.
 /´__.ンr,    `ヽ二iヽ、.,__,.イ  `' ー'
 i __.i !           |

┌──────────────────────────┐
│オプーナがタメタチ夫の血で偽造した遺書を突きつける。    │
└──────────────────────────┘

254 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:42:00 ID:gGEwn8Y6 [40/47]



           / ̄\
           |    |                      _,..ィ=z.、
           \_/                     /.三三三\
             |                      / ニ三三三三ト、
            _|_\ ̄ ¨¨  ―-  _         ン !  V三三三三.Vヽ- 、   おうっ、越前屋っ!
          .-´   ``ヽ         ̄ ー .  / il {   ー――-ミニ|三三ヽ  テメェの悪事は全てお見通しよっ!
          /::::::::::|::::::    `ヽ          `ヽ/  i ! \         ノ三三./  これでもまだ、シラ切るつもりけえっ!
        /:::\::::::::<● > ノし `ヽ ,.        _∠  ノ ヽ  ` ー┬ァ 千三三/{__ 証拠は揃ってるんだぜっ!
       / <●>::::::::::⌒  ⌒  ,.r'" ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´  ‐ ´    \.   {/  ニ三三ム三`ヽ
        |  ⌒(_人__)   r-'γヽ                   `三 }  ニ三三|三三 {
      ヽ    )vvノ:    ノレ'"! /`ー- ..__ ,.、   < __...z==ニ三.,イ ヽ. ニ三/三三ハ
       ヽ (__ン:  ,// !  /三/l:i {{    ̄ーォ    ̄ ̄ ̄/   ヽ\ ニ!三ニ/三/
        ヽ_ .,/イ/  ! /三/  !{ |:!     ヽ      ,ィ′     ` ノニ三|三ニ/
 ⌒`、~ー-__  フ"/::::{ j   ! /  / ヽ.l:! i:l      `ー- ._/´      /´  三/三 ノ
    ゝ、__,,.r'''",、 1/.::::ノ   Y  /   ヾ.ヾ、        〈r 、   _ ノ   _.. -<三 / \
 :::...::: /  、( /:::} {::::::::.|   ゙、/     \ヽ、     イ´ `ー ¨¨ ヽ.`ーく__ ヽ/   丶
 :::::....ノ//::::\.::::....\:::::|    ゙、      ヽ≧z -- イ´   ー‐ァ ¨´   ̄     ̄

255 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:42:23 ID:gGEwn8Y6 [41/47]



             / ̄\
                |    |
             \_/
          ノ L___|___
           ⌒ ::\::::::/::\
     __  / <●>:::::::<●>\___ _)
  / ̄| | . /    (__人__)   \ .| _| ̄  それとも、この東鐘屋オプーナのつぶし責めと駿河問いっ!
/     | | |      |!!il|!|!l|     | |ノ     テメェの身体で味わってみるかっ!
\\   | |. \     .|ェェェェ|    / <    
  \\.| |    ヾ         ´〃 .|  )
   .\ノ^,ニ‐-ァ  `ー-----一´ /  | ^ヽ
   // ,/⌒i、_\\_____//  .|  | ⌒)
   {   i   |  iヽ`ー-----― '   .|  |    ̄ヽヘ/


┌─────────────────────────────────┐
│つぶし責めとは石で指を一本ずつ潰していくという拷問の一緒である。     ...│
│駿河問いは慶長の頃に駿府奉行の彦坂九兵衛が考案した拷問である。     │
│最初に縄で下手人の手足を弓なりに縛りあげ、重い石を背中に乗せて、     │
│石ごと胴体も縛ってしまい、天井から釣り上げる。これが駿河問いである。    │
└─────────────────────────────────┘

256 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:42:49 ID:gGEwn8Y6 [42/47]



     /フYヽ
 o ゚ ゚o/( o)(o )ヽo゚ ゚ o
   / ⌒`´⌒ \  千両っ、千両払うから見逃してくれっ!
  | ,-)___(-、|
  | l    `⌒´  l |
   \       /



..      ____
     / ―  -\
.  . /  (─)  (─)
  /     (__人__) \   奉行所に突き出す気はございません。
  |       ` ⌒´   |  それよりも抜荷に私たちも一枚噛ませてくださいな。
.  \           /
.   ノ         \
 /´            ヽ

257 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:43:28 ID:gGEwn8Y6 [43/47]



            / ̄\
          |     |
           \_/
           __|___
        /      \
       / ─    ─ \   お前も捕まえても、金にゃならねえからな。
     /   <●>  <●>  \  見逃す代わりに俺たちも仲間にいれな。
     |  :::::: (__人__)  :::::: | それともう一つ、タメタチ夫の長屋に二百両ほど見舞金として届けてくれや。
      \.    `ー'´    /ヽ
      (ヽ、      / ̄)  |
       | ``ー――‐''|  ヽ、. |
       ゝ ノ      ヽ  ノ  |
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

258 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:43:49 ID:gGEwn8Y6 [44/47]



      /ニYニヽ
    / (・)(・)ヽ
   / ⌒`´⌒ \  ふむ……
  | ,-)    (-、.|
  | l         l |
   \  ` ⌒´   /



      /ニYニヽ
     / (/)(0) ヽ
    /::::⌒`´⌒::::\
   | ,-)    (-、.|   ようございますよ。あたしも頭が切れて腕の立つレツが欲しいと思っていた所だ。
   | l  ヽ/⌒ヽノ .|
   .\ /   / /

259 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:44:14 ID:gGEwn8Y6 [45/47]



     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (─)  (─) \
|       (__人__)    |  犯人は行方知れず、この事件、お宮入りでございますね。
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



        / ̄\
       |     |
         \_/
         |
      /  ̄  ̄ \
    /  \ /  \  
   /   ⌒   ⌒   \
   |    (__人__)     | そういうこった。
   \    ` ⌒´    /
   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \

260 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/12(金) 00:44:55 ID:gGEwn8Y6 [46/47]



       ________________
      |                          |
      |                          |
      |                          |
      |                          |
      |                          |
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      |                  |
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      |                  |
      |                  |
      |____________|



     | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
     |_________|

283 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:25:59 ID:tpuM.tF2 [1/30]



┌──────────┐
│湯島天神の裏通り   .│
└──────────┘

                                f'厂_/ l
                             f'厂_/ l }
_==_==_==_==_==_=='「i,                 f'厂_/. ! !
ニ7ニ7ニ7ニ7ニ7ニ7ニ7,タ{,                f'厂_/¦ i l
_7ニ7ニ7 ,,、,. 7ニ7ニ7,タ.[{,               ´ ̄ | l { l
7ニ7 , ,、ゞ゙ソ, ニ7ニ7,タ_{_                     | I l i
.ニ7 、ゞゞ八ソ'ィ,. 7,タニ7ニi\              | l l }
ゞゞヾ゙ ゞヾノソゞr, ニイニ∧ニゝ _、,、ヾィッr, ,      | i l l
、tゞゞヾヘリゾノツイ, _l_l_l |冖||r゙、ゞィソノゞ〃ゞ,       | } l l
‐ー,┬-- ┬ー - ┬- ⊥_ || ゞ"ゞ'ノ、ゞ乂ゞソ     | i l i
‐- 二.__  ̄⊥二 ;ニ¬‐-__`ニー,ゞ爻ゞ_t、;、ゞ;;、;;、;.、 | l l {
_}_ i  | ‐ r‐ - {┴'┬ ュ_ j'ー_t´ニ´´_ ̄|、, ─-ニ、''| l { l
_j_ ̄」, 二 亡 i 二,-t¬'_.. -'_‐r_ニ ='|k;'   ,.,、;;ト {.._l I
,」_ _}_ | ‐'‐ ┬ '} -' T´ ,!ィ´i ',.‐' ´ ̄    ;ゞ;";l` ト l `ト
  I_ _j_,! 丁 二.} ィ ィ´ ,k' /          ゙t;';_l { l `ト
 ̄  _j_ .} 一 ー{イ ,! 'レ ´             yk{´ _>、 ! !
'T´ ̄i   _」 T ⊥j, イ /            从〔`fヽ jヽ {
_j - 'T´{  j ¬ - i/                 爻{_ス^rく´_>、
  L ィ ´ |  ̄  ̄´                   'ゞ〈ゝハ 人トy
イ´  ,l ィ´ }                     ヾ〔ノヽ´i、_T´
│.イ   i/                       V´ゝ‐ヘ,_`
'´ ,レ ´                        `r'^i __厂,
_/                              `〈 ヽィ^

284 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:26:29 ID:tpuM.tF2 [2/30]



\_________________________________________________________________________________________________________________________________ヾヽ
ソソ>=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l=l=l=l=l=l=l==l=l=l=l=l艸艸-、,、 艸艸艸
|""=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二= 艸艸艸⌒ヽヽ/
|=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二=二= 艸=彳艸艸    _ソ:’;;:
|((二二二二二((二二二二二二((二二二二二二((二二二二fnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnnn  (,!。:;;
| |     | |::::|    | |    | |            | |     | |ヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘヘ 彳艸艸 艸艸丿艸
| |     | |::::|    | |    | |ヽ. ヽ. ヽ.    .| |     | |:|`⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒艸艸艸⌒艸艸艸:::;,、
| |     | |::::|__|_|__|_| ヽ. ヽ. ヽ.   .| |     | |:||_ _.i _ _;i _ _i _ _i.__,.i _艸彳       ソ。゚;::
| |     | |==========================| |     | |:||                 艸ヽ、丿;;::::艸艸艸
| |     | |==========================| |     | |:||_ _.i _ _;i _ _i _ _i.__,.i _ _;i _ _ 艸⌒ヽ艸艸艸艸
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| |     |_|_____________|_|     | |:||_ _.i _ _;i _ _i _ _i.__,.i 艸艸艸艸  )::;;
/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄                   ノ,、,、,、
 ::::::::::::::::::::/=  =  =  = = = = \::::::::::::::::::::                ノ⌒´
                                                ⌒`´ ,.r''" ""

┌───────────────────────────────┐
│湯島天神門前町にある陰間茶屋「華月」はこの界隈では武芸茶屋、     .│
│又は喧嘩茶屋と呼ばれる一風変わった色子茶屋だ。            ....│
└───────────────────────────────┘

285 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:26:59 ID:tpuM.tF2 [3/30]



==| l l||===||===||===||===| | |                . : : : : : : :
    | l l||      ||      ||      ||      | | |              . : : : : : : . . : : : :
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二二| l |||二二二二二二二二二二二二二:|| | |
.:.:.:..: | l |||.i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.:.:.:.i:.:.:.:.|| | |
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二二|_l_||l二二二二二二二二二二二二二二|/===================
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄// ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::                   //
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::               //
--- -- ------------------ //-- ------- --
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::          //    ( (
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::            //      ))
::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::                 //      (( _,.'⌒ヽ.
------------- -- --- ---//----- -()゜. . : : }、-
:::::::::::::::::::::::::::::::::::                  //         `ヽJ J′

┌─────────────────────────┐
│ここで春をひさぐ者たちも又、一様に変わっていた。     .│
│この店に集う者の大半は何かしらの武芸達者だった。   ...│
└─────────────────────────┘

287 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:27:28 ID:tpuM.tF2 [4/30]



┼─┨| | | | | |、//        |                  ┠─┼─
┼─┨| | | | | | //、 ミーン    ∂,, チリーン  .... .... .. ┠─┼─
┼─┨| | | | | |||ミ、   ミーン   ...      ...,      ┠─┼─
┼─┨| | | | | ||、m                    ....  ┠─┼─
┼─┨| | | | | ||| ^             ...... ......  .........  ┠─┼─
┷━┫| | | | | |||ミ               ...      . ┣━┷━
    ┃/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_┃
━━┛,,.;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,.....  ..   . ,...,,,, ,,,,,.....           ┗━━━
..;:;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;:;;;;;;;::,, ,.. /,,:::.: . .. . ,......, .......

┌───────────────────────────────────────────┐
│己の技を磨くために江戸に流れ着いた武芸者、                                  .│
│若くして一角の腕前に達した剣客、棒手裏剣打ちの印可を受けし者。弓の名手に短筒使い。       │
│                                                              ..│
│各々の事情に違いはあれど、共通する点は、激しい鍛錬によって身に付けた、                .│
│持ち前の腕を持て余している事と金がない事だ。                                ....│
└───────────────────────────────────────────┘

288 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:27:58 ID:tpuM.tF2 [5/30]



         ____
        /― ― \
      /(─)  (─) \ 
     /   (__人__)     \  こんな陰間茶屋があったんですか。面白いもんですね、旦那。
      |    ` ⌒´      |
      \           /
        /         \
       |   ・    ・     )
.     |  |         /  /
       |   |       /  / |
       |  |      /  /  |
      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ




         / ̄ ̄\
       /   ⌒   \
      ( ●)( ●)    |
      .(__人__)      .|  だろ?
       l` ⌒´      |  ちょっと変わっちゃいるがいい店だぜ。
       {          |  何よりすげえのは、ここの売り子は名古屋山三のような美形が揃ってるってことだ。
       {       _ |
      (ヽ、ヽ   /  )|
       | ``ー―‐'| ..ヽ|
       ゝ ノ    ヽ  ノ
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

┌────────────────────────────────┐
│名古屋山三とは戦国時代の武将の一人で槍の名人と言われた人物だ。   │
│類い稀な美貌の持ち主でも知られていた。                      │
└────────────────────────────────┘

289 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:28:41 ID:tpuM.tF2 [6/30]



           ____
         /       \
        /   ─   ― ヽ
      /    ( ─)  ( ─)'
      |        (__人__)   |  名古屋山三郎ですか……眉目秀麗なだけじゃなく、部芸達者な色子が多い。
      \       ` ⌒´  ,/  そういう事でございますね。
      /      ー‐   ヽ



                                        / ̄ ̄\
                                      /   ⌒   \
                                     ( へ)( へ)    |
                    よくわかってるじゃねえか。  .(__人__)      .|
   どれもこれもすぐに水下げされそうなッピン揃いだぜ。   l` ⌒´      |
                                      {          |
                                      {       _ |
                                     (ヽ、ヽ   /  )|
                                      | ``ー―‐'| ..ヽ|
                                      ゝ ノ    ヽ  ノ
                                 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

┌──────────────────────────────┐
│遊郭では金持ちのお旦那衆に見初められるのを「水揚げ」という。    │
│現代で例えれば、キャバクラ嬢にスポンサーがつくことだ。       ......│
│陰間茶屋ではこれを水揚げと言わず、「水下げ」と呼んだ。        ...│
└──────────────────────────────┘

290 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:29:24 ID:tpuM.tF2 [7/30]



        / ̄ヽ'´ ̄ヽ
       /::::::::::::::::::::::::::::::\
      /::/::::///::::::ヽヽ::::::::ハ
      |:::{:::::|:N:「`'´ |:|:i:::::::::::::|
        V:::ィ升ミ、  ィ升ミ、::::::!   いらっしゃい、旦那。
     __ V八、_,.  、_,.八V- 、  今日はお連れ様も一緒なのね。
     / _ノ::::∧///   ///:::人_、-ヽ
   /´/ >、::{>\/ イ<ニ´ }-、}
   / 7 /:.:.:{/{ ヽ-/  ∧:.:.:.:.\!_V
   {/ { }:.、:.:{/{、  V  /:.:.}:.:.:.:.:.:.|_V
   {/ {く:.:../\ >┴<:.:∧:.:.:.:.:.|_/
   ヽ--レ':.:∧ヽ------//| V:.:.//
く「ヽ___〈:.:./  V〉三三// :|:.:.V<__,-、__
 L├'-'-:::∧  V=≠{:.:|  !:.:.:〉┴┴〈_/、}
  /::::::::/:.:∧ V三三V //|:.:.V::::::::\
/:::::::::::::/:.:.:.:.∧ V-- / /:.:.:.:.!:.:.:V::::::::::::\
\::::::::::/:.:.:.:.:.:.:.∧ V:./ /:.:.:.:.:.|:.:.:.:.V::::::::::/
  \::/:.:.:.:.:.:.:.:.:/ ̄V ̄ヽ:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.\/

┌──────────────────────────┐
│顔を出した鎌足が、二人に向かって挨拶のおじぎをする。    .│
└──────────────────────────┘


         / ̄ ̄\
       /   ヽ_  \
       |    (⌒ )(⌒)
      . |     (__人__)
        |     ` ⌒´ノ  おう、今日も一段と綺麗じゃねえか。
      .  |         }   この前飲んだお前の菊酒は美味かったな。
      .  ヽ        }   あんなにうめえ酒は今まで飲んだことがなかったぜ。
         ヽ      ノ  
      _,,,,ノヘヘ    // \、
  _,,..r''''": : :ヘ::ヘヘ.  //: : /  ̄`''ー-、
  /: : : : : : : : :ヘ::ヘヘ//: : /: : : : : : : : : ヽ
 ノ. : : : : : : : : : ヘ::ヘ/: : / : : : : : : : : : : : }
 { : : : : : : : : : : : ヘ/: : /: : : : : : : : : : : : : i

291 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:29:49 ID:tpuM.tF2 [8/30]



                                                     _,r‐‐‐――-、,――--、
                                                    r''"::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                                                  /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
                                                 /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
                                               /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i
                                             /::::::::::::::::::::::;:::::::::::::::::::、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
                                            ./::::::::::::::::::::::::;/:::\:::::::::::::ヽ::::::、::::::::::::::::::::::::::::::::::::|
                                           /::::::;/:::::i::::/:::/:/ ゛''-''、::::::::|:::::::|:::::i:::::::::::::i::::::::::::::::::|
                                           .i ::::::;i::::::i|:::;i:::::|||    |:::::::::|:::::::i:::::i:::i::::::::::|:::::::::::::::::|
                                          :|;:|::::|::::::i|::::i:::::|||    i |:::/|:::::::i:::::i::::|:::::::::|:::::::::i::::::::|
                                          ヽ!::|i、:::i!:::|;| i| iヽ   | i/"i ,,,,,ニェ、::|:::::::;|:::::::::i;:::::::;|
                                             \ヽ;:::\ヾ!、__, 、 //  ''´r:'::::ハ i:::::;/::::::::i;:::::::;i
                                              |,\ヽ、 ~~´ )     ゛´"" |::;/::::::::::i;:::::::;i
                                               i,::::\、   /          i;/::::::::::::i;::::::;i
                    白酒が黄色に色づく華月の菊酒ってね。  i,:::::{ヽ  ヽ、         / |:::::::::::i;:::/
..                       でも、旦那も本当に好き者よね。   |,::::\   ,/ γ __,    /:::::::::/:::::::\
                                               ハ::::::i:\ / / / |     ,, /:::::;/:::;;;;:::::::::丶、
                                              /::::\::i:::;/ / / /)  ,,-''゛/:::/,ヽ ,/:::::::::-‐―'
                                             ー'―'''''''ヽ/ / ノ / /‐'"  //,/ /  ( ヾ )゛'''
                                                 /Y / |  | |ヽ  ´ ,/:::/   ( ヽ、 )
                                              ,,r‐/´       |  ゛ /:::/    ( ヾ、 )

292 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:30:44 ID:tpuM.tF2 [9/30]



           / ̄ ̄\
         /   _ノ  \
         |    ( ●)(●)
         |     (__人__)  何いってやがる。
            |     ` ⌒´ノ   好きでもねえ奴の菊酒なんざ、俺は飲まないぜ。
             |         }
             ヽ        }
           ヽ、.,__ __ノ
      _, 、-―/ヘヘ    //ヘ - 、
     ´: : : : : : :ヘ: : ヘヘ.  //: /: : : : :゙ 、
   丿: : : : : : : : : :ヘ: : ヘヘ//: /: : : : : : : :'、
.   i: : : : : : : : : : : : : ヘ: : ヘ/: /: : : : : : : : : :!
  / : : : : : : i: : : : : : : : :ヘ:/: /: : : : : : : : : : : :|
  | : : : : : : i: : : : : : : : : :/: /: : : : : : : : : }: : : ::|




    / ̄`  、_,. -=≦`ヽ
   /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
  /:::::::::::::::::::::r、::::::,.ィ:::::::::::::::::::ヽ
. /::::::::::::::::::::::::|::::V::::|:::::::::::::::::::::∧
/:::::::::::::::::::::::::::ト、,. イ::::::::::::::::::::::::∧
i:::::::::::::::::::::::::::::!    !:::::::::::::::::::::::::::::!
|::::::::::::::/!\:::::|   |::,.ィ升ミ、:::::::::::|  
|:::::::::::ィ升≠ミヽ   j/j/j/j,.イ:::::::::|  
V:::::::::V〃 芯 ` ヽ  <_ノ /::::::::::|   好きの意味がずれてるわよ。なんていうのは野暮かしら。
∧::::::∧  ゞ┘  }    ̄ /:::/:::::∧  でも、そう言ってもらえるとお世辞でも嬉しいわ。
  〉:::::::∧〃    ,.   〃j/:::::/::::::\
/:::\::::::ゝ    ヽー‐ァ  /:::::/:::::::::::::::\
::::::::::::::\\\   ` ´  イ、:::/:::::::::::::::::::::::>
>____>\>    / | .j/ ̄ ̄/ ̄>
     :/ :/ j  `´  :レ、 へ {_/
/ ̄.\ :/ :/〈::\   /:/   \_\
-――V :/  \::\/:::/      ∧  ヽ
{_/ ::/ :/     \:::/  ,.-、  /:.:.,.-、
   / :∧      /   | i: /:.:./ ∧
.  / :/:.:.:.\   /     | |/:.:./ /:.
 / :/:.:.:.:.:.:.:.:\ /      | |:.:/ /:.:
三三三》-、:.:.:.:.:/      | |/ /:.:.
三三/  \ 〈 ̄ ̄ 〈 ̄ヽ!   / ̄
 ̄ ̄ ヽ ヽ /  \   \  \ { ‐/

293 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:31:12 ID:tpuM.tF2



     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (─)  (─) \  菊酒ですか。美味そうだ。私も一献所望したい所ですね。
|       (__人__)    |  所で旦那、お味の方はどんな具合で?
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



                                         / ̄ ̄\
                                    /  ヽ、_  \
                                _   (⌒)(⌒ )   |
                              _ / /   (__人___)     |
                          ,.-r/γつ'    '、`ーー′   |  菊の味と匂いが酒に染み込んでな。
                          ししiン'´ /      |        |  ちょっと癖のある苦味が、又たまらねえな。
                         / 7´  丿     ! 、    .イ 'y、
                         ト ´  ィ'´      `rニ=ー 7  /  〉-、_
                          }   {       ィ´ト、    / /   `ー- 、
                          |   |    < / ノ、_,.-'/  /        ヽ
                         |   |   ノ/ / /  /  /      /    Λ
                          |     トr'´ /  i イ /  /             }
                          |    iノ-.、i   i  i/  /        /         ,'
                         Λ   ハ  i    | /  /       ∠       /
                        | {  / ,'  !    i/  /     _____イ  ̄ヽ、   イ
                        '; ヾ /   _i___」_'二ニ=-ヤ´   `ヾ'、    |イ

294 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:32:02 ID:tpuM.tF2 [11/30]



    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:::i:::::::::::::::/:::::::::::::::::
    ./:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/:i:::|:::::/:/::::L::::::ヽ:::::::
   |:::::::::::::::::::::::i::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::::|::|::|:::/|::|:::::| |::::::::::i::::::
    | :::::::::::::::::::::|::::::::::::::::::::::::::::::|:::::::::::::|:::|:|:::| |::||::::| .|::::::::::!:::::
   |::::::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::i:::||:|:H:|、|:| |:::| |:::::::::::|:::::
   ヽ ::::::::::::::::::|:::::::::::::::::::::::::::::::|::::::::|::| | | | |\ハ/:::::::::/|:::::
   /:::::::::::::::::::::|:::::::::::i:::::::::::::::::∧::::::|::|  \ヽ、,`.|::::::/://:/::
ー ':::::::::::::::::::::::::::::|::::::::::|::::::::::::::::::::ヽ::::|::|    `ー .|::/|//:/|/
::::::::::::::::::::::::::::::::::::ハ:::::::::|:::::::::::::::::::::::ト:::ト:|      ヽ、ノ .|/ ノ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ヘ:::::::|::::::::::::::::::::::|ハ::|ヘ       `ゝ
:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/ヘ::|ヽ :::::::::::::::|:|.ヘ:|    、   r ´
ー-=,,___::::::,.イ´  ヘ| \::::ヽ::::::ト:| !     ̄i´  旦那が馴染みだから特別に陰間(尻の穴)をお猪口にしてるのよ。
    ー=ニ.-'" .|    ヽ. \::ヽ::::|ヾ、     /´   初見のお客はお断り、裏を返してくれたら考えるけどね。
        _/_ , -―- 、.  \\:|     /    それでなくても菊酒は、大切な商売道具が荒れるのよ。
      _r='==/     ヽ_ -ハ:::ト"''-.- '
    /´ ̄./     , -'"    ̄ヽ!=_
   .|    |      l     / l    ヽ

┌────────────────────────────────────┐
│裏を返すとは二回目の指名をすることだ。                           │
│陰間茶屋の色子、売り子が男相手に菊座を売るのはそれが商売だからである。   ....│
│                                                   .....│
│別段、彼らは男に抱かれるのが好きなわけではない。                   ...│
│当たり前だが、単純に金が欲しいから身体を売るのだ。                   .│
└────────────────────────────────────┘

295 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:32:34 ID:tpuM.tF2 [12/30]



              ( ;;;;(
    / ̄ ̄\      ) ;;;;)
  /   _ノ  \    /;;/
  |    ( 一)(●)  l;;,´
  |     (__人__)  . '
   |     `⌒´ノ /〉  だ、そうだ。今回は諦めろ。
   |   ,.<))/´二//⊃
   ヽ / /  '‐、二ニ`⊃
  _r‐入l    ´ヽ〉
''"::l::::l;;/    __人〉
:::::::::|/|   /  `ヽヘ、_
:::::::/::::|  /::〉   〉〉::::゙'ー、
:::y′.:::| /::::|ヽ  //:::::::::|:::!
/: :/:|/:::::::|\ソ /:::::::::::::i::|

┌─────────────────────────┐
│そんな陰間を惚れさせるのは並大抵の男では無理だ。   .│
│ただし、何事にも例外はある。                 ....│
└─────────────────────────┘



         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (─)  (─)  \  わかりました。今日の所は諦めますよ。
    |      (__人__)     |
     \    ` ⌒´    ,/
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

296 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:34:09 ID:tpuM.tF2 [13/30]



         _,. -=≦、 ̄ ̄\
     ,. -=≦、:::::::::::::::\:::::::::::\
    /:::::::::::::::::\:::::::::::::::::\:::::::::::\         !
  / ̄ ̄ ̄\:::::::::\:::::::::::::::::\:::::::::::\_,.イ/|       ちょいと物言いがきつかったから、お詫びにお尻触らせてあげるわ。
  |::::::::::::::::::::::::::\:::::::::\:::::::::::::::::`ー=二 ̄:::::::/  ,.--、    私のお釜(肛門)、少しだけなら嗅いでもいいわよ。
 八:::::{:::::::::::::::::::::::\:::::::::,.--、:::::::::::::\____/|:::::/  /{   〉-、 普段なら見せるだけなんだけど、按摩さんみたいだしね。
ノ个ヽ::\\:::::::::::::::::::\∧  ̄\:::::::::::::::::::::/::/  ∧ ヽ_/ ,. ヘ
  |::::::::\:\><:::::::::::::::V ∧ ̄ヽ ̄ ̄ ̄/   { \}_V /ヽ
  |:::\:::八__ヽィ芹刈:::::::::::Vへ/ ̄\_/ ̄\_{\_}:.:.:V  }
 八:::::::\::ヽ ヽ ゞ' \::::::|\_〉、,.--'、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:|、__}:.:.:.:.:V´ :}\/ ̄ ̄\
/   \::::::ト、ハ      |:::::|/:.:.:.\_ 〉、:.:.:.:.:.:.:.:..:! _}:.:.:.:.:.レ' }:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.>、
      \|  V   __, !// ̄ ̄_ヽ>――、:.:.:.:レ' }:.:.:.:.:.}_ !:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/三|
        「`ヽヽノ /:.:/:.:.:.:.:.:/         !:.:.:.レ/:.:.:.:./__冫:.:.:.:.:.:.:.:/ ̄ ̄ ヽ
           \|  >\{:.:.:.:.:.:{           !:.:/ 7:.:,. <_/:.:.:.:.:.:.:/        |
          ヽ   {ハヽ:.:.:.ヽ.___,.    |/ 7:.:./ /:.:.:.:.:.:.:./          |
              Vハ\:.:.:.:.:.:.:.:|    「 ̄ ̄ ̄ ̄\:.:./ ̄ ̄〉ヽ     !
               ><\:.:.:.:.:.|    |::::::::::::::::::::::::/:.: ̄:\/  i    |
               / !:.:.:.:\_〉―┤     |::::::::::::::::::/____:.:\  |     !
               |  |――->┴:!     ! ̄ ̄ ̄:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\:.\|    |
     ____     \|:.:.:.:/:.:./:.:!    /:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:\:.:.:.:.:.:.:|    !
   /,.--、___/ ̄`ー― ':.:/:.:./:.:.:.:.:|    / ̄ ̄ ̄ ̄―=彡' ̄\:.:.:.:.:!   |
   |/:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:.:/   / _ 二二二二二二二 _:.:.:\:.|   |

297 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:34:37 ID:tpuM.tF2 [14/30]
  /:.:.:/ 二 -―:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:.:.:./   { ̄                 \:.:./   |
  |:.:.:{//:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:/:./.:.___/     ヽ                V     ヽ
  |:/:./:.:.:.:.:.:.:./:.:.:.:.:./:.// /      |                   |       |
 /:.:.:〈:.:.:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:/:./   |  /     /        ヽ   /      |      !
〈:.:.:.:.:.:.:.:ヽ//:.:.:.:.:.:.:./:./     !_/      〈          _、!,._         ! ∧ | |/
 ヽ:.:.:.:/:.:./:.:.:.:.:.:.:./:./      / /〉 /! _ ヽ         ' `      / / } ! !
  i/:.:.:.:/:.:.:.:.:.:.:.:/:./       / // / | | ヽ_〉     /  }         〈_/ 〈_//
  |:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:.:.:/:.:.:| 、    〈_// / :! !      / r' 〈             /
  |:.:.:.:.:.:.|:.:.:.:.:./:.:.:.:.|  > 、.__ 〈_/  L/   _,. イ    } 八        / ̄\
  |:.:.:.:.:.:.|\_/\__// /// ̄ヽ ―=≦  / ≧=-'、_ノ\ ____/ / ̄ヽ}
  \__:j     {__! / /       }      r'、    /     `V´/     |
           └レ'      /     /´ヽ _/       〈_/  /     /
           _j/     /       人 ノ´ノ          {_ /    〈
          /{ {  `ー  /         ̄            r'     }
           |三ヽ>――<                       |≧==≦|
           |三三≧==≦ ヽ                    |三三三三|
          \三三三三三三|                    |三三三三!
           \三三三三三|                   `ー――‐'
             \三三三三j

┌────────────────────────────────────────┐
│そういうと、腰を屈めた鎌足が、気風良く裾をさっとまくり、尻を端折って自前の白桃を晒す。  ....│
│艶々した血色のよい、まろやかそうな臀部だ。                               │
│尻丘を突き出すように腰をかがめているので、一物も肛門も丸見えになる。            ...│
└────────────────────────────────────────┘

298 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:35:04 ID:tpuM.tF2 [15/30]


     ____
   /      \
  /  ─    ─\  
/    (─)  (─) \
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  / それじゃあ、遠慮なく。
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



                    _,...ニ=----=
三三三三三三三三三三,.>' ´            ` <> ' ´  ̄ ̄   ‐-<三 :|
三三三三三三三三>'´                  ` 、             `  、
三三三三三三>'´                          ` 、             \
三三三三三/                                ` 、              \
三三三三, '                                `、              ヽ
三三三 , '                                   `、                    ヽ
三三ニ./                                      '.                    `、
三三 /                                       '.                     `、
三ニ./                                        !                  '.
三 .,'                                       ハ                   i
三 i                                     }ノ                    |
三 |                                      = 冫ヾ }                     !
三 |                                       {、 小 ノ                ;
三 |                                      ,'                    /

┌────────────────────────────┐
│鎌足の臀孔は濃い紅珊瑚のような色具合をしていた。       ....│
│大事な商売道具の釜の手入れはキチンとしているのだろう。   .....│
│布海苔を塗って湿らせておけば、肛門は瑞々しさを保つのだ。   .│
└────────────────────────────┘

299 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:35:30 ID:tpuM.tF2 [16/30]



                l.
               .l .,'
               l ,'
               ,r'
             '´
    ,r=ヽ'´ ̄`>く´  
            `)/     i
                f      Y^l
 7       クンクン |    fヽJ. l
 f               !   ヽ  l
`¨|          _込、  /   }
  ヽ.__,. ´ ̄`”   `テ′ /.l
    /         Tヽ.__/ l
   /            |      l
            :|:     /
 /・           /     /

┌───────────────────────────────┐
│やる夫が鎌足の双臀にしがみつき、尻朶に顔を埋めた。            │
│豊かに実った尻の狭間に鼻先を潜り込ませ、涅槃の香気を味わう。    .│
│鎌足の肛門からは、篭るような芳醇な硫黄の匂いがした。           .│
└───────────────────────────────┘

300 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:35:52 ID:tpuM.tF2 [17/30]



         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (─)  (─)  \  良い尻ですね。
    |      (__人__)     |  私の倅も立ってきましたよ。
     \    ` ⌒´    ,/  ただ、こいつは玄人客向きですね。
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ  初心や慣れてない客にはちょっととっつきにくい。
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |

┌───────────────────────────────────────────┐
│本来であれば、ただの悪臭でしかない匂いも美しい者のものであれば媚薬と同じ効能をもたらす。    .│
│遊び慣れてる旦那衆や通人であれば、こういう店は垂涎の的だ。                      .....│
│反面、素人には敬遠される。                                              .│
└───────────────────────────────────────────┘

302 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:36:24 ID:tpuM.tF2 [18/30]



             ,. -‐  、_,. -- 、
           ,. ':::::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、
            /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
        ,. '::::::::::::::::::::へ、:::::::::,. へ::::::::::::::::::ヽ
         /:::::::::::::::::::/:::::::::::ヽ/:::::::::i:::::::::::::::::::::ヽ
      /::::::::::::::::::::::i:::::::::::rッ、〃!::::::|:::::::::::::::::::::::::.
        |::::::::::::::::::::::::::::::::::::!    |:::::::!::::::::::::::::::::::::::.
        |:::::::::::::::::::::!::|::::::::::|   |::::/:::!::i::::::::::::::::::::::
        |:::::::::::::,.ィ升┼ミ、::!    !:/ィ升十┼、::::::::::::  ここの茶屋は初心な客は相手にしないのよ。
       V::::::::::::::レィf芹ミ、!   j/,.ィf芹ミx!:::::::::::::,.'           _,. -=≦
       V:::::::::::::ト{ 代リ}  ヽ    代りj介::::::::::/_   _  _,. -=≦       -=≦
       〉::::::::::∧=           =/::::::::::∧_}}≠{二}}、r==、    _ -=≦__《_〃
      /::ハ::::::::::ヽ      }     /::::::::::/:::∧ _,. > ̄>≠-=≦_}=ゝ≠´
--、  /::::::::::::∧:::::::「ヽ    ヾ      /:::/::::/:::::::::∧_,.  -=≦  _    ̄
-=≦::::::::::::::::::::::∧:::∧    `TTT´  jイ::::/::::::::::::::::::\_/ ̄/ 人
 丶 ヽ ̄ ―---ヽ::∧ヽ   ゝく   ,. /::/、__:::::::::::__> / /  > 、
ヽ__〉  〉- 、   -=\:|  >、〈 _,〈^ヽイ!/    // ̄ / / /-<_,. -ヽ
_ \{ -=≦   ,.へ!r斗  ∧ '. V∧,へ -┴< /_/ ̄     ゝ―〈
二r=、,.=、_ _/   V∧   '.  '. V    \/  ヽ          { \ ヽ
 ̄´  ><_}}=〈      V∧  ∧ ,〉 ヽ ,. ィi ∧_ ̄\__      ゝ、 \j
-=≦_____/:.:.:∧      V∧/-、〉=ニ三∧ V :∧ \_}:.:.:.\    {  \ノ
:.:.:/ __,. イ:.:.:.:.:.∧      V´レ'´三三三∧ V:.:.:\  ヽ:.:.:.:.:.\   ゝ、 ヽ
:.:.{ /  /}:.:.:.:.:.:.:∧      V三三三三三∧ \:.:.{ \  }:.:.:.:.:.:.:.:\ { \ }

303 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:37:17 ID:tpuM.tF2 [19/30]



       ., ──‐、
      /     \
.     .|    _─  ヽ
     |     (⌒ )(⌒)        どうだ、結構面白い店だろう?
     |       (__人__) , -―ーっ  嗅ぎ慣れた厠の臭いもここで嗅ぐと興奮してくるから不思議なもんだ。
      |     ` ⌒´ノ ( ゝ彡 ̄
.     rン         } |  |
    /⌒ヽ、     ノ  .|  |
   /:::::::::::yヾ、 _ィ ´ー-ィi ∫
   /:::::::::r":::::::キ ∥i:::::::ノ| ∬
  /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/:::┌‐┐
  (::::〆⌒'"`''"゙f─≒、.. |   |
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄└‐┘ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


       ., ──‐、
      /     \
.     .|     _ノ  ヽ
     |     (⌒ )(⌒)  
     |       (__人__)    じゃあ、ちょっとやる夫の相手を店の中から見繕ってくるからよ。
      |     ` ⌒´ノ ∬  ここで待っててくれよ。
.     rン         } .| ̄|
    /⌒ヽ、     ノ  |_|)
   /:::::::::::yヾ、 _ィ ´ー-┘ |
   /:::::::::r":::::::キ ∥i::::::/__/
  /:::::::::::| ::::::::::V/:::|:::/
  (::::〆⌒'"`''"゙f─≒、.
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

304 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:37:45 ID:tpuM.tF2 [20/30]



    /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::` 、
 ,. '::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::\
/::::::::::::::::::/::::::::::::::::/ヾ\/ハ:::::::::::::::::::::::::::\
:::::::::::::::::/::::::::::::::::::::「 ̄`´^i::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::|::::/|/:::|::::::|    |::::::::|:::i:::::::::::::::::::::::ヽ
:::::::::::::::::|:::Lii_::::!::::::!    |::::::∧:|::::::::::|:::::::::::::::|
:::::::::::::::::|:::「爪::ト、::|    i|:::/jハTメ::::::|::::|:::::!:::|
:::::::::::::::::|Vィf芹ミ、ヽ    ,.'jィ芹ミx:::::::::!::::|::::ハ/
:::i:::::::::::::| 《 {しリ}      / iし'}} j癶::::::::::::V /
:∧:::::::::::|  ゞ‐┴      ゞ≠'  /::::::::::/
V∧::::::::∧〃//       { 〃// :/::::::/:/  
 V::\:::::∧       ン    /:::::::/:/
、  V__}\:∧   ヽ ̄ ̄ア    /:::::::/:∧   わかったわ。お布団を敷いておくから、ゆっくり見繕ってらっしゃいな。
==ミV r=、ヽ   \ /  /:::::/:::::::::\  お駄賃弾んでくれるなら、ふたりでもかまわないわよ。
三三∧=彳        /V:/:::::::::__,.:::>
三>=ヽ }}    ` 、.__/    ̄ ̄
〃´ V∧V     /__
{{∧_ノV/∧ ̄ ̄\    \_
 V∧ V/∧ ̄ \::\    \\
:  V∧ V/∧   \::\   \\
   V∧ V/∧    \::\   \\


     ____
   /      \
  /  ─    ─\   
/    (─)  (─) \  わかりました。それじゃあ、いきましょうか、旦那。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /

305 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:38:06 ID:tpuM.tF2 [21/30]


                         ┌──────┐
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         │::::::::::::::::::::::::::::::::│
                         └──────┘


                           ┌───┐
                           │::::::::::::::::│
                           │::::::::::::::::│
                           └───┘


                             ┌─┐
                             │ :: │
                             └─┘


                               ┌┐
                               └┘


                                   □

                               ・

306 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:38:34 ID:tpuM.tF2 [22/30]



..      ____
     / ―  -\
.  . /  (─)  (─)
  /     (__人__) \  道場が建ったら、旦那はこの店の色子達を
  |       ` ⌒´   |  門弟に加えたいと思ってるんでございましょう?
.  \           /
.   ノ         \
 /´            ヽ



    / ̄ ̄\
  /   _ノ  \
  |    ( 一)(●)
  |     (__人__)  まあな。ここの陰間は普通の陰間じゃねえ。
   |     `⌒´ノ  どっかの小姓狙いの奴や、剣の腕で身を立ててえって奴が多いよ。
   |   ,.<))/´二⊃自分の道場を持ちたくて、金を貯めるのに尻を売ってる奴もいるしな。
   ヽ / /  '‐、ニ⊃
  _r‐入l    ´ヽ〉
''"::l::::l;;/    __人〉
:::::::::|/|   /  `ヽヘ、_
:::::::/::::|  /::〉   〉〉::::゙'ー、
:::y′.:::| /::::|ヽ  //:::::::::|:::!
/: :/:|/:::::::|\ソ /:::::::::::::i::|

┌──────────────────────────┐
│陰間茶屋には大身の旗本や大名なども訪れる。       ......│
│見初められれば浪人の子でも出世の道が開けた。        .│
│                                     ...│
│ただし、見目麗しさはいわずもがな、武芸の腕前と教養が  ....│
│高くなければ小姓として取り立てられるのことまずない。   .....│
└──────────────────────────┘

307 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:39:05 ID:tpuM.tF2 [23/30]



         ____
       /      \
      / ─    ─ \
    /   (─)  (─)  \  門弟になった色子が小姓になれば、旗本、大名との繋がりが持てますね。
    |      (__人__)     |  どっかの大店から水下げされて、あるいは囲い者になれば、
     \    ` ⌒´    ,/  その商人との取っ掛かりができる。
     /⌒ヽ   ー‐    ィヽ
    /      ,⊆ニ_ヽ、  |
   /    / r─--⊃、  |
   | ヽ,.イ   `二ニニうヽ. |



             / ̄ ̄\
           / _ノ  ⌒ \
           | ( ●) (●) |
          . |   (__人__)  |  運が良ければだがな。
            |   ` ⌒´  |  それにな、そいつを抜きにしても弟子にしてえ。
           . |         }  お前も気づいただろうが、あの鎌足も綺麗な顔して腕は一流だ。
           . ヽ        }
            _, ´: :ヽ    ノ:\
         _, - ヘ: : :ヽヘ  //: : :/: : ゝ 、
       ´ : : : : : :ヘ: : :ヘヘ//: : :/: : : : : `ヾ
      !: : : : : : : : :ヘ : : :ヘ/: : :/ : : : : : : : : : !
     | : : : : : : : : : : : ヘ: :/: : :/ : : : : : : : : : : : |
.     |: : : : : i: : : : : : : .ヘ/: : :/ : : : : : : : : : : : : i
     i: : : : : : : i: : : : : : /: : :/ : : : : : : : : i: : : : : |

308 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:39:38 ID:tpuM.tF2 [24/30]



 。|    |  。|//: ̄|└ー┘「\
ニニニニニニニニニ7/.:.:..:,F三三三i、ヘヘ.
.    __   //.:.:. ,F三三三三i、ヘヘ、  __
__ / / ̄ ̄.:.:. ,F三三三三三i、: ̄ ̄ヽ.ヽ
ーー/ /.:.:.:.:.:.:.:.:.,F三三三三三三i、.:.:.:.:.:.:ヘ ヘ.
  / /.:.:.:.:.:.:.:.:.,F三三三三三三三i、.:.:.:.:.:. ヘ ヘ.
. / /.:.:.:.:.:.,fニニニニニニニニニニニニニニニニi、:.:.:.:.ヘ ヘ.
 「`l.:.:.:.:.:.,fニニニニニニニニニニニニニニニニニニi、.:.:.:.:.「`l
 | |:.:.:.:.,fニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi、:.:.:.:.| |
 | |:.:.:.,fニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi、 .:| |
 | |:.:.,fニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi、:.| |
 | | ,fニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニi | |
 |__j;fニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ!|__j

┌────────────────┐
│茶屋の二階座敷へと登っていく。    │
└────────────────┘



        ∽∝∞∝∽∽∝∞∝∽∽∝∞∝∽∽∝∞
      ..::/||====================================
  ...:::/|  ||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
...: :/|  |/||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
/|  |/|  ||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
  |/|  |/||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
/|  |/|  ||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
  |/|  |/||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
/|  |/|  ||三三三i三三三i三≡≡i≡≡≡i三三三i三三
  |/|  |/||三三三i三三三i三≡≡i≡≡≡i三三三i三三
/|  |/|  ||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
  |/|  |/||三三三i三三三i三三三i三三三i三三三i三三
/|  |/ ..:::||□■□■□■□■□■□■□■□■□■
  |/...::::::/     /     /     /     /
/.....:::::/     /     /     /     /
...:::::::/     /     /     /     /
..:::/     /     /     /     /


┌───────────────────────────────────────┐
│座敷はガランとしていた。どうやら、他の色子は先客にお茶を引かれてしまった様子だ。    │
└───────────────────────────────────────┘

309 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:40:21 ID:tpuM.tF2 [25/30]



     ____
   /      \
  /  ─    ─\
/    (─)  (─) \  誰もいないようですね。
|       (__人__)    |
./     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |
  \ /___ /



             / ̄ ̄\
             /  ヽ_  .\
            ( ●)( ●)  |
           (__人__)      |   いや、ひとりだけいるぞ。ほら、そこに。
            l` ⌒´    |  花より団子、色気より食い気のようだがな。
           {         |   残り物には福がある。
           {       /    色気なんざねえが、ここの茶屋の売り子だけあって、顔はかなりハクイ(美人)ぞ。
       _. -: ´Λ     _.へ` 、
      r : :: : : :|: :ヘ  ̄r'    \ : \
    /: : :: : : : : ヘ: ヘ >、    >ヘ: :Λ
    /: : : ト、: : : : : : ヽ/:/`ー/ : : V: |
    〈: : : :::: _ -¬--―-、: : : | : : :: : ヽ: }
    /: : :_ン´: : : : \ ,___, ィ ):く : : :: : : ヘ|
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

310 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:40:44 ID:tpuM.tF2 [26/30]



    /´ ̄ ̄ `ヽ
   レ'´ ̄ ̄`ヽ、 `   ´  ̄ `  .
      ,   ´ ̄        `ヽ  ヽ
   /  .        ,l   i    ヽ   ヽ
.  ,イイ/      / |   l     ト、.   ',
 /  //  // / /   !   ト、.   l ヽ   ト、
    l/  //ナレ'- 、  X´ i ̄\  l  ヽ i 〉
    i  /ili 「:::::ヽ     f::V::::ヾNヽ !\  V X
    レ'  ill |:::::::ノ    i::::::::::::::} ヽ.ハ /\jノ 〉
      lリ.  ̄     `ー‐‐'   i ト. メ、.イ
モグモグ 〈              | |ノイjー''
     | i` ァ.  ~( 。'    __,.イレ'⌒\
   /⌒ヽV  ` ̄ ̄ ̄ }/⌒Vi   ハ.  \
    乂_.ノ      r‐‐ァ7ー‐‐ ヘ  /  \/
   /⌒ヽ       {///⌒ヽ  V
    乂_.ノ    _ . - ´     i   i
     |   r '          ノ  l
    (⌒「⊥__ _.. -  ´ ̄    .| ___
     ´    /〈__ __        |´::::く
        //´:::::::::::`ー~<./´ ̄ /
        j/:::::::::::::::::::::::::::::::::::::V.ーく
      //::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i\:::::\
       ! 乂::_::::::::::::::::_::____::__:::ノ\ \r'´
      ゝ.__ __________,、 _)

┌───────────────────────────────────────┐
│二人の客に気づいていないのか、あるいはわざと無視しているのか。              ....│
│一心不乱に団子を放ばり続けている。美貌ではあったが、なるほど、色気は欠片もない。   .│
└───────────────────────────────────────┘

311 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:41:16 ID:tpuM.tF2 [27/30]



              ,、 /\ィヘ   _
              ,.ィ=≦ ̄ ̄ >、Y´ |
     ____ / / 二 ≧ 、/ヽi| -.、
   /´  ̄ ̄X ///´      \/ ト、 |
  〃      /  〃  \ \ \  ∨ ハ∧
  i{     /    |    \ \ \ i|∨_ Y 〉
       ,′     iト、 \.  \ハ/リ .ハ .|/  ふう、お腹いっぱいです。
        |  | |i 八 \ \ヾx.≦、イ |i ∨≧=-.、  ___
        |  | 八 \ ヽ. \l〃∨::ツi| i! |\::::::::::::Y:.:.:.:.:.:.:.:≧:.
       .八 ゝ  \,ィ芯.  `  ¨  | |i |ヾ/\ヘノ:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧=-.、
          \{\ト、{.ヽヾ' ,      ト、|i | /:.:.:.:,イ:.l:.:.:.:.:.:.:\\..:...:.:..:.:.:.|
            } |\  - '   |∧ .八:.:.:./:.}:.:|:.:.:.:.:.:.:.:.:.\\:.:.:.:.:. l
             __,| |  }≧=-  .イ:\}/  \:.:/ハ}:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\ ,:.:.:.:.|
           /:.:.:| |__.リ:_:._:.:.:.:/八:.:{リ_  /ヾ:.:.:.:.|:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.:.:.:}リ:.:.:./
            |:.:.:.:〉':.:.:.:/}人:.:{:{:.:.|:\ ヽ     ̄j:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.|':.:.:/
           .八:.:/::_:_:.:{.フ   \:ヾl:.:.ノ         \:.:.:.:.:.:.::.:.:.:.:.:.:.イ
            〉'/  ヾノ_   、 ∨:/            ≧=-:.:-:.:彡:.ハ
            /:./     ヽ } ト、}ト、}    、.,  _ノ   ヽ:.:.:.:.:.:./:.:|
         ノ:.:.:/       //| |ハ.} |ヽ_   |  ハ      》:.:.:.:.:.:.:.:∧
        /:.:.:./       /イ .ト' ゝ'  \{  :.  { .}    ,ハ:.:.:/:.:/:.:.|
       《:.:.:/      ,′        \ \廴   ,.イ:.:.:.:∨:.:.:.:.:.∧
          ∨        ハ              ヾ‐≦_フ彡》.:.:.:.∧:.:.:.:/:.:.:\
          /         ,: ‘,            ヽ}》__  人:.:./:.:.ヽ:.:.:.:.:.:.:.ハ
       /        /   .             マ、__ノ《:.:.:.イ:.:.:}:.:.:.:.:./:.:.:}
        /        ,_    _ム            マ-=≦_:.:.:.:.:八:.:.:.:.:.:.:.:.:
     /      ./:.:\イ\:.:.ヽ           ∨_:.:.:.:.:≧=-}:.:.:.:.:.:.:.:.
 __ --/      /  ̄ `ヾ:.:.:.:.:.::.:.:.            ヽ:.:.ヾ,≦:.ハ:.:.:.:.:.:.:.:
¨    /     , ′     `ー―‐‐.            \:.:ヾ}':.:.:.ヽ:.:.:.:.:.
    /     /                 ‘ ,            ‘,:.:.:.:.:.:∧:..:.:.
  ./      /               \                |:.:.:.:.:./:.:.}:.:.:.:
_/     /_                 \          }:.:.:.: |:.:.:.‘,:.:/
.ノ      ./三三三二ニ=‐-....... ____ {:.\          /:.:.:.:.:.ト、:.:.:.∨:.
      } |     ̄二ニ三三三三三三三二≧=.':._        /:.:.:.:.:.:/./:.:.:.:.:}./
     ' |              ̄二ニ三三三三三三三≧=‐-_‐.{:.:.:.:.:.:.:{ノ:.:.:.:.:.:《
  _.   j                  ̄二ニ三三三三三/.:.:.:≧=--:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.\
三三二二                          ̄二ニ三{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:≧=--:.
ニ二 ̄                            /:.:.≧=-:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.::
                               {:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.≧=‐――:.:.:

┌──────────────────────────────────────────┐
│この者、名をセイバーという。                                            │
│衛宮家の次男坊であり、武者修行に出ていたはずだが、何故か陰間茶屋に厄介になっていた。   ..│
└──────────────────────────────────────────┘

312 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:41:36 ID:tpuM.tF2 [28/30]



         ____
        /― ― \
      /(─)  (─) \   ……
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       |   ・    ・     )
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      (YYYヾ  Y (YYYヽ |
     (___ノ-'-('___)_ノ

313 名前: ◆xQ.fVdR3.Q[] 投稿日:2011/08/13(土) 05:42:06 ID:tpuM.tF2 [29/30]
今日はここまで。12話終了。

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